オンラインショップはこちら

テト君の闘病と旅立ち (3)

テト君の闘病と旅立ち(2)の続き

テト君が亡くなった翌日の12日、火葬が終わりました。
簡単ですがお葬式もしてあげることができました。
お経をあげていただき、お焼香をして、小さな棺に寝かされた
テト君の顔や身体を撫で、何度もありがとうを言って送り出しました。

個別火葬をしていただけたので、お骨は私が拾うことができました。
火葬場で、こちらです…と案内されたそのお骨が載せられた台から、
一瞬目を背けてしまいそうになりました。
さっきまで身体を撫でていたのに、それがもう無くなっている。
分かってはいるのだけど、直視するのが怖くて苦しくて仕方なかったです。
けれど、ちゃんと向き合わなければテト君に申し訳ないと思い、
涙を拭いて骨壷を持ち台の前に立ちました。

白くて細くて綺麗な骨でした。
葬儀社の方も、綺麗な状態で残っていますよ、とおっしゃっていて、
ここはどこの骨です、あ、これは爪ですね、といった感じで丁寧に
一つずつ教えてくださいました。
骨が可愛いなんておかしいかもしれないけれど、私にとってはテト君の
遺骨のどの部分も愛しくて仕方なくて、生前と同じように話しかけながら、
ひとつひとつゆっくりと拾っていきました。

雲ひとつない真っ青な空と、瑞々しい緑に囲まれたその場所で、
風に吹かれてふわっと舞う遺灰が花びらのようでとてもきれいでした。

今は小さな骨壷の中でゆっくりと休んでいるテト君に、
私は生前にそうしていたのと何ら変わりなく話しかけています。
隠しカメラか何かで覗いたら、それは不気味な光景だろうなぁと
我ながら少しおかしく思ってもいるのですが。

死者の魂というものがあるのか、あるならばそれが今どこにいるのか、
これからどこへ行くのか、もちろん私には分かりません。
けれど、私に数え切れないほどの幸せをくれて、何度も助けてくれて、
最期は苦しみと闘って本当によくがんばったテト君の素晴らしい魂は、
きっと今幸せな場所にいると信じたいです。

以前から周囲の人たちは、テト君に対する私の溺愛ぶりを見て、
亡くなってしまったら酷いペットロスになってしまうのではと
常々心配していましたが、今のところ大丈夫だろうと思っています。

私にとって何より大切なのは、テト君が幸せでいてくれること。
だから、テト君が苦しみから解放されたことを一緒に喜んであげたいし、
そう思うと私の寂しさなんて取るに足らないことだと思えるし、
悲しむことよりもテト君が安らかに眠ってくれることを祈りながら
尽きることのないこの感謝の想いを伝えていきたいと考えています。

テト君がどこかで聞いていてくれることを信じて。